高野山の宿坊が1億円超申告漏れ

高野山の宿坊が1億円超申告漏れ
高野山(和歌山県高野町)で宿坊を営む複数の宗教法人が、大阪国税局から合計計1億円超の申告漏れを指摘されていた。住職らの私的な費用を法人の経費に計上するなどして、所得を過少申告していたという。結果、重加算税を含めた追徴税額は計約6千万円だそうだ。
令和7年度に高野山で宿坊を営む十数の宗教法人が税務調査を受け、このうち半数以上で所得税の源泉徴収漏れや法人税の申告漏れが発覚した。住職やその家族の私的な支出を経費計上し、宿坊運営による所得を過少申告していたケースがあり、その私的な支出は「給与又は賞与」と認定され、源泉所得税が徴収漏れとなった。
宗教法人は、お布施など宗教活動による収入には法人税がかからないが、宿坊のような旅館業、飲食店業、駐車場業など34種類の「収益事業」で得た所得には課税される。
宗教法人では全国的に個人経費の付け回しが多いと聞くが、公益法人では会計監査があるため、同じ「収益事業」でも個人的な費用の計上は少ないと思われる。外国人にとって宿坊は僧侶の唱和があったり、精進料理が出されたりと人気の宿泊施設である。税務調査について見解の相違があるにせよ、多額の修正申告は僧侶の品格が疑われる。