高級化粧品が飲料水輸出で消費税還付詐欺

ただのペットボトルの水なのに高級化粧品を輸出したように見せかけて東京都内の化粧品卸売会社と輸出会社が税務調査を受け約44億を追徴課税されていた。輸出品は免税になる仕組みを利用し、多額の消費税の還付を受けようとしていたとみられる。

東京都内の化粧品卸売会社は2021年までの2年間に大手メーカーの高級化粧品などを都内の会社から約370億円分を仕入れ、輸出会社約10社に販売し、輸出会社はこの化粧品を香港に輸出したとして申告し、輸出会社は免税となるため消費税の還付申告をし、還付されていた。

国税局の調査で、仕入取引は架空内容でその時期に近くの酒屋から大量の飲料水を購入していた。実際の仕入れは約30億円だったとして過少申告加算税を含む約35億円を追徴し、輸出会社にも約9億円を追徴した。

消費税の輸出免税を利用した不正取引が増加し、国税局は重点調査を行っており、不審な取引には調査が終了するまで消費税を還付しないなどの対応を行っている。不正をしてない会社までとばっちりを受けなければ良いのだが。