五輪の汚職:大会組織委員会元理事で電通元専務の高橋治之

オリンピック
高橋治之容疑者は1944年東京生まれ慶応大学卒業後1967年に電通に入社し、「サッカーの神様」と呼ばれたペレ引退試合のプロデュースを成功させ、局長、常務、専務と要職を歴任した。
国際サッカー連盟の財政状態が苦しい時に電通が債務を保証し、国際陸上競技連盟の混乱時期には100億円近い金額を電通が保証した。
電通退職後の2011年には個人会社「コモンズ」を設立し、国内外のスポーツ界に積極的に関わり2020年の五輪の招致にも携わった。

AOKIホールディングスの前会長の青木拡憲容疑者がオリンピック審判団の制服を作りたいという夢に高橋容疑者は手を貸し、「コモンズ」とコンサルタント契約を結び、勧めを受けてAOKIは「オフィシャルサポーター」に就任した。
その後公式ライセンス商品の販売とともに、審判団の制服製作も組織委員会に認められた。

髙橋元理事は組織委理事に就任したことで「みなし公務員」となり、収賄罪に問われることになった。
今回はAOKI側が高橋元理事との面会を録音や記録をしていたことで証拠となったが、なければ闇に葬られた。
長野冬季五輪の時にも不明瞭な金の流れの書類が廃棄されてうやむやになった。こんなことをしなければ国際大会が日本で開催できないものなのであろうか。