日本に密輸された金の多くが、大手商社経由で輸出されていた実態があることが財務省の調べで分かった。
金の密輸は、輸入時に支払いを逃れた消費税分だけ密輸業者に利益が入るため、2014年の消費税が8%に増税以降に急増している。日本では金の輸出の8割近くを大手商社が担う。
来年の再増税を控え、財務省は大手商社に対し取引の仕方を見直すよう協力を求めている。
消費税の脱税額は年640億円に上る。来年消費税が10%になれば金の密輸で得られる利益が増えるため、財務省は昨年末から密輸対策を強化している。
また、今年4月からは金を密輸入したり、密輸された金を買い取ったりした際の罰金を大幅に引き上げる改正関税法を施行した。
密輸の金 商社経由し海外へ
