「親子の絆を大切に」

タウンニュース連載記事 2017年1月1日(日)

独立開業し33年、法人の財務会計から個人の相続相談まで地域密着のサポートを行う他、全国でセミナーの講師も務める「西山裕志税理士事務所」の西山所長。
相続から見る家族の絆について話してくれた。

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西山「相続に関する相談を受けた場合、当初は相続財産の試算をし、相続税がどのくらいかかるのか、誰にどう財産を分けたらいいのか、納税資金は足りるのか、などという相談から始まります。
しかし、財産は大切ですが、親子の絆もとても重要です。

年に何度か子どもや孫を呼んでの食事会などを計画されてみるのも良いでしょう。
就職祝、結婚祝、住宅の新築祝、孫の入学祝など、爺・婆が出番の時はたくさんあります。
住宅資金贈与制度の他、教育資金贈与制度、結婚・子育て資金贈与制度が出来て、次世代の人たちが子育て資金を得る機会が増えたので、それを利用されても良いでしょう。

子どもとの会話を多く持ち、子供が何を要望しているのかを聞き援助することで、喜んで頼ってきてくれます。

西山「親が、育てた子に望むことは何でしょう。
「子供が健康で幸せであってほしい」「兄弟姉妹仲良く、困ったときには助け合って生きていって欲しい」ということではないかと思います。

現実には、何割かの相続人は、相続をきっかけに口も利かないなど交流が途絶えてしまうケースがあります。
遺産分割で弁護士が入るような案件では、ほとんどの相続人はその関係が壊れてしまします。

親子、兄弟の絆を大切な相続財産だと思い、これからも仕事に励んで参ります」